ヘルメット治療とは

2019-11-05

ヘルメット治療とは、一般的にリモルディングヘルメット治療のことを指します。

日本ではまだあまりメジャーではないですが、欧米では一般的な治療法となっており、日本においても徐々にその認知度が高まってきています。

リモルディングヘルメット治療って何?

リモルディングヘルメット治療とは、乳幼児の頭蓋骨の歪みを矯正するために、 生後3か月~18か月頃までの期間に、一定期間(個人差がありますが、5か月程度)の間、専用のヘルメットを装着し、徐々に正常な頭の形へ整える治療です

リモルディングヘルメット治療は、米国のClaren博士(Orthomerica社と共同でスターバンドを開発)が斜頭症であった自身の赤ちゃんに利用したことから始まり、その文献が発表された1979年以降から多くの医療従事者の間でも行われるようになりました。

 名前の由来はリモルディング( Remolding =再成形)からきており、リモルディングヘルメットと呼ばれる専用ヘルメットを用いて矯正を行います。

 赤ちゃんの頭が先天的あるいは後天的要因で歪んでしまうことは珍しくなく、その変形程度と月齢によっては、家庭内での工夫だけで再形成させるのは困難です。

リモルディングヘルメットは、そのような頭蓋変形に対し、有効的に再形成を促進します。

認知度の高い欧米では、親よりも先に小児科医が赤ちゃんの頭の変形に気付き、ヘルメット治療を促すことも珍しくないそうです。

なぜヘルメット治療が必要なの?

今も昔も赤ちゃんは出生時に頭に変形があることは珍しくなく、日中は様々な体位をとり、就寝時はうつ伏せ寝をさせることにより、6~8週間ほどで変形は緩和されていくと言われてきました。

ですが、昨今のキャリアーやベビーカーの普及に加え、仰向け寝の推進運動により、赤ちゃんはいつも同じ体位で過ごす傾向となり、これが赤ちゃんの運動機能の発達を遅らせ、更に同じ姿勢を好むようになり、頭に変形を持つ赤ちゃんが増加するという結果となりました。

また、欧米では中世の時代より頭の形は重要視されており、日本のグローバル化が進むにつれて、歯並びに続き頭の形も気を留められるようになってきたそうです。

りっすんの場合は、生まれた時から頭の形が気になっていて、自分が頭の形にコンプレックスを持ちながら育ってきたので、この子にはそんな思いをさせたくないという一心でヘルメット治療に踏み切りました。

頭の形は自然と治る?

変形度合の軽い場合には、まだ頭の成長が活発なうちに体位変換やタミータイムの工夫で変形は緩和していく可能性はあります。

ただし、「ほっといても」ではなく、能動的な工夫が必要です。頭の成長があとどれだけ残されていて、その成長を形成が不十分な場所(扁平部分)にいかに優位的に導けるかということが重要です。

変形が中等度にまで達してしまうと、そのような努力をしても、標準的な形状まで導いてあげることは難しいかもしれません。重度に至っては更に困難で、突出部分を下にして寝るのは不安定、それ以前に不可能なことも考えられます。

ヘルメット治療は脳の発達に悪影響?

リモルディングヘルメット治療は、頭の突出部を押す(Push)のではなく、大きくなり過ぎたところを維持するために抑え(Keep/Hold)、扁平部分に理想の空間を作り(Space/Open)、その空間へと今後の成長を導くというシンプルな治療方法です。

外力や締め付けによる矯正ではなく、脳の成長自体を阻害することはありません。

変形が起きたメカニズムを逆方向にそのまま利用しているだけで、もしこれが弊害を来すとすれば、変形が起きている時点で既に問題があるということになります。勿論、頭蓋が成長できる空間を確保し続けるには、定期的なヘルメットのメンテナンスが必要です。

リモルディングヘルメット治療で有名なスターバンドシリーズは、位置的頭蓋変形症及び頭蓋骨縫合早期癒合症における術後の再形成に対し、2000年からの18年間で30万人を超える世界中の赤ちゃん(日本では過去2007年からの11年間で5,000人を超える)に使われてきましたが、事故や成長阻害等の報告はかつて一度もないそうです。

ヘルメット治療が必要かどうかの判断基準は?

ヘルメット治療の必要性については、脳の成長に支障をきたす歪みでないのであれば、見た目をどれだけきれいにしてあげるかという点に尽きると思います。

りっすんは、ぱっと見て頭の形が変だということが誰でもわかる程に歪んでいたので治療を行うことにしました。

一般的な頭の形に比べ、どれほど歪んでいるかについては、まず最初に、専用の病院で調べてもらうことをおすすめします。

初回の診断は1万円で受けることができ、ヘルメット治療を契約すれば、契約料金に充当されます。

病院によっては無料で診断を受けることもできるので、最寄の病院で是非一度受診されることをおすすめします。

〇リモルディングヘルメット治療 提携病院一覧
https://www.ahsjapan.com/partner/

診断では、赤ちゃんの頭の形をスキャナーにて3次元で捉え、その非対称さ、前後左右のバランス等を標準値と比較し、どの程度のゆがみであるかを正確な数値で提示し立体画像を見せてもらいながら説明を受けることができます。

治療はどれくらいの月齢が適しているの?

ヘルメット治療の適応時期は、生後3か月から18か月までの期間です。

FDA(米国の厚生労働省に相応する機関)では、この範囲に満たないあるいは超える月齢の位置的頭蓋変形の乳幼児にリモルディングヘルメットを適応することは禁忌となっています。

通常、頭蓋骨は生後7か月くらいまでに急成長し、その後も成長を続けますが、1歳を過ぎる頃には成長は緩慢になり、1歳半前後でその形状はほぼ定まります。

その頃になると、頭蓋骨を構成している各骨の縫合部分が固定化し始め、全体の硬度が更に増していくため、頭の形状をそのまま維持しながら極めて緩やかに成長は進んでいきます。

本治療は、お子様の成長を利用して理想の形状に導くというものですので、成長が著しい7か月くらいまでに進めるのが最も効果的です。ただし、ヘルメットの重量(180g~300g)を支える首の力が必要となり、定頸(首が据わる)していることが条件となります。

どれくらいの期間・頻度で通う必要があるの?

平均治療期間は5か月前後ですが、基本的には月齢が小さい赤ちゃんほど治療期間は短くて済みます。

その他、変形レベルや装着状況、成長速度(個人差あり)によっても治療期間は異なります。

ただし、単一のヘルメットで6か月以上装着を継続することは推奨されていないようです。

通院頻度については、治療期開始直後は2週間おき、装着状況が安定すれば3~5週間おきにフォローアップが必要となります。

1日にどれくらいヘルメットを被るの?

1日の装着時間は、入浴時を除く23時間が理想です。

但し、治療開始直後は短時間のみ装着し、肌状況を見ながら、徐々に延長していきます。

最終的に赤ちゃんが1日23時間程度スターバンドを被れるようになるまで1週間~10日の慣らし期間が必要になります。(個人差あり)

りっすんは、離乳食を食べるときにヘルメットを触るクセがあったので、入浴と食事の時間以外は基本的に被らせていました。

ただ、汗を多くかく夏については、外出時に蒸れてしまうので、装着時間はもっと短かったです。

スターバンドとは


ヘルメット治療で検索すると、まず最初に目にする「スターバンド」とは、リモルディングヘルメットの草分けでもあり、世界屈指のシェアを誇るブランドです。

リモルディングヘルメットと称される製品を扱う会社は数十社にも及び、その多くは米国にて展開しているそうです。

日本ではまだ馴染みのないリモルディングヘルメットですが、安全に・確実に治療を進められるスターバンドは、その品質の高さと信頼性から着実にご利用者数を増やし、向き癖矯正グッズやマッサージ療法、他のヘルメット治療では改善できなかった赤ちゃんがスターバンドで治療し直す例も多数あるそうです。

では、スターバンドが世界中で愛されている理由は一体何なのでしょうか。

日本でスターバンドを用いた治療を行う会社として最も有名な(というかこの会社しか参入していない?)株式会社AHS Japan CorporationのHPにその特徴がありましたのでご紹介します。

以下 株式会社AHS Japan Corporation  HPから引用
https://www.ahsjapan.com/about/

その1「赤ちゃん一人ひとりに合わせたカスタマイズ」

高精度を誇るスタースキャナー(頭蓋投影用スキャナーとして、FDAの510k認可を取得)にて頭の形を精密にキャプチャし、そのデータから、赤ちゃんの月齢、頭の大きさ、変形を総合的に評価したうえで、今後の成長見込みを加味した理想的かつ実現可能な形状ゴールが設定されます。赤ちゃん一人ひとりの状況に合わせて設計されたスターバンドは、Orthomerica社にて丁寧にカスタマイズ製造されます。そして、スターバンドそのものだけでなく、治療プロセスも赤ちゃん一人ひとりの成長速度や環境に合わせてカスタマイズされていきます

その2「変形タイプにかかわらず幅広く治療できる」

スターバンドは、斜頭症、対称性短頭症、非対称性短頭症、長頭症の全ての変形に対応できます。余程逸脱した変形レベルでない限り、1つのヘルメットで効率的に治療を進められます。

その3「効率的な装着が可能」

頭蓋矯正に一番重要なのは、変形により突出してしまった個所、つまり成長させたくない個所の成長を抑え(Hold)、扁平部分の成長させたい個所に理想的な空間(Open)を保ちその形状に成長を促し続けることです。理想空間を保てず大きなズレが生じるようなヘルメットの場合、効果を十分に得られないばかりか、更に変形を悪化させる可能性もあり、その旋回が視界や呼吸機能の妨げになり得ますので、注意が必要です。スターバンドは突出部分にジャストフィットし、3次元的かつ有効的にHold部分とOpen部分を保持します。

その4「ホールド力を維持しながら肌への負担を軽減する素材選び」

スターバンドの外側の素材は、軽量で柔軟性の高いコポリマーを使用しており、「形状記憶」しながら無理なく着脱できる柔軟性を備えた構造となっております。また、内側の肌と接触する素材には、生体親和性を持ちながら害を与えずに生体組織となじむアレルギー性の一番低いポリエチレンのフォーム材を使用。アレルギーテストを経て追求した、一番肌に負担のない素材を採用しております。勿論、赤ちゃんの頭の成長に応じてフォーム材をミリ単位で削ぐことがきますので、成長に合わせた調整が可能です。また、バンドの動きを固定するストラップには耐摩耗性のあるテトロン素材を使用しているため、不要な伸縮性はありません。そして、バンド開口部に附属されるストップギャップは、締めすぎを防ぎ、赤ちゃんの頭の成長に合わせて厚みを調節できます。デリケートな赤ちゃんの肌や著しい成長に対し、細やかな調整ができる仕組みになっていますので、安心して装着していただけます。
ホールド力の乏しいヘルメットの場合、突出部の不要な成長を防ぎきれず、非効率な治療進捗を辿ることとなり、結果、治療期間が長くなり、複数のヘルメットが必要となります。高い矯正力を持ち、マルチな調整が可能なスターバンドは、余程逸脱した変形でない限り、1つのヘルメットで効率的に治療を進められます。

その5「確立したプログラム」

Orthomerica Products, Inc.は、スターバンドのような頭蓋再形成デバイスの他に、多様な装具や身体の補助器を扱う大手医療装具メーカーです。人間の身体を知り尽くした技術者の豊かな経験、熟練の腕を活かして、本治療の先駆者Clarren医師と共同でスターバンドを開発し、その後新しいテクノロジーとの融合により、仕様の改善が進められてきました。また、位置的頭蓋変形症だけでなく、頭蓋骨縫合早期癒合症の術後に使用する頭蓋形成のための再形成バンド「STARlight-Pro」がJimenez医師及びBarone医師監修の下に開発され、これまで困難だった術後の頭蓋再形成を可能にしました。スターバンドシリーズの医療業界への貢献度はますます高まるばかりです。
なお、スターバンドのメカニズム・調整技術を学ぶためには、Orthomerica社が運営するトレーニングプログラムを受講する必要があります。プログラム受講後のフォローも充実しているため、従事者は日本にいながら更に高い知識や技術の修得を促進することが可能です。 スターバンド治療には、その高い技術が詰め込まれており、確立したプログラムが従事者のスキルアップを促進させていきます。

その6「効果を客観的に把握し、あらゆる分析データから実感できる」

スタースキャナーは、精密に頭の形を投影・分析するだけではなく、過去のデータとの違いをあらゆる部分で比較することが可能です。保護者の方は定期的に行うこのスキャニングを楽しみにしながら、家庭での赤ちゃんへのスターバンド装着に励まれています。 スキャニングにより、治療に対するモチベーションを維持することができますし、もし問題があって装着が困難になったときも、その変化を詳細に把握できるため、治療方針を修正しやすくなります。 見た目評価や不確かな測定方法では得られない正確な分析により、的確に治療を進められるのです。スタースキャナーの機能スキャニング風景については本サイト内でご紹介しております。

その7「相談システム」

スターバンド治療は、基本的に赤ちゃんと保護者の方に日常生活の中で行っていただくものです。フォローアップ訪問の際に勿論ご相談いただけますが、日々、「すぐに知りたい」「アドバイスがないと進められない」という方も多いでしょう。こうした方に向けて、経験豊富なスタッフが随時ご相談を受け付けておりますのでご安心ください。場合によってはお返事にお時間を要することもありますが、多くの保護者の皆様から「迅速かつ的確な対応で助かる」とご好評をいただいております。

その8「日本中・世界中でフォローアップが可能」

日本国内では現在、北海道・宮城・福島・東京・静岡・愛知・大阪・兵庫・岡山・福岡にてフォローアップが可能です。お仕事や家庭の事情で転居したり、例えば実家に長期帰省した時など、訪問先をより近い施設にスイッチしたり、スポットでメンテナンスを依頼できます。中には、3か所の訪問先をその都度ご予定に合わせてお越しになるケースもございます。
海外においては、本治療が誕生した米国では100か所近くにも及ぶ施設が全土に散らばっており、カナダ、南米、ヨーロッパ諸国にも関連施設が点在しています。日本以外のアジア圏内では、台湾、韓国、中国、香港、シンガポールでフォローアップが可能です。急な転勤や引越しのときでも、気軽に治療が継続できるのは、数あるリモルディングヘルメット製品の中でもスターバンドだけ。他国でスターバンド治療を開始して日本でその後のフォローアップをお引き受けするケースは多く、日本で治療を開始して引き続き他国のスターバンド施設に通われるご家族も年々増えています。
世界中で最も高い信頼度を誇るスターバンド、その最高品質だけではなく、フォローアップ環境の充実、ホスピタリティー精神も最高を目指しています。
世界中のスターバンド施設はこちらからご確認いただけます。

その9「かわいい」

とにかく「かわいい」ことも、スターバンドが愛される理由のひとつです。機能面だけでなく、デザイン面にも力を入れており、通常約55種類のデザインパターンをご用意。性別やお洋服との相性等に合わせて選べる点についても、保護者の皆様からお喜びの声をいただいております。中には「ヘルメット姿の方が可愛くて、外したくない」というお声も。いえいえ、外しても可愛いですよ。

スターバンド治療については、生後4ヶ月から7ヶ月(8ヶ月未満)の間で進めることが望ましいとされています。適切な時期に治療を開始できれば、効率的な治療が進められます。勿論8ヶ月以上の赤ちゃんも改善を得られますが、治療期間が長くなる傾向にあります。本治療がまだ浸透していない日本においては、スターバンド治療の平均開始月齢は生後5.9ヶ月、平均治療期間は4.8ヶ月間です。
治療前後で平均的にどれくらいの成果が得られたか、開始月齢別グラフをコチラでご紹介しております。ぜひご参考ください。
ご家庭で体位変換の工夫をされても頭に変形が見られる場合は、その変形程度によってはスターバンドを用いた頭蓋形成治療が推奨されますが、まずは適切な時期に正しい変形度合の評価を得ることが大切です。

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Posted by りっすんママ