
こんにちは、りっすんママです(^^)/
今回は少し怖くなる話をします。
赤ちゃんの頭の歪みについて調べていくうちに、頭が歪む原因はたくさんあることがわかりました。
以下の記事で紹介したとおり、頭が歪む理由としては、先天性の原因によるものと、向き癖などの後天性の原因によるものがあります。
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今回は、頭が歪む原因のうち、「頭蓋骨縫合早期癒合症(ずがいこつほうごうそうきゆごうしょう)」という病気について、症状や、治療法などをまとめたいと思います。
頭の歪みの原因が病気だと思うととっても怖いですよね。。
目次
頭蓋骨縫合早期癒合症とは
赤ちゃんの脳は生後6か月までに生まれた時のサイズの2倍の大きさになり、2歳になるまでには、さらにその2倍の大きさになるといわれています。
このような脳の急速な成長に対応できるよう赤ちゃんの頭蓋骨は7つの骨のピースに分かれており、脳の拡大(成長)に対応できるようになっています。
それぞれの骨片のつなぎ目を頭蓋縫合(ずがいほうごう)といいます。
頭蓋骨縫合早期癒合症とは、この頭蓋縫合が早期に癒合してしまう病気です。
頭蓋縫合の早期癒合があるとその部分では頭蓋骨の拡大がおこらず、頭蓋骨の形がいびつになります。
一部の症例では頭蓋内圧が高くなり脳の発達に影響を与える可能性があります。
頭蓋骨縫合早期癒合症には頭蓋だけの変形を示す単純性の早期癒合症と頭蓋以外の変形(顔面の低形成や手足の異常)を伴う症候群性の早期癒合症があります。
〇一般社団法人日本頭蓋顎顔面外科学会HP より引用
頭蓋骨縫合早期癒合症の症例

病気の原因
単純性の頭蓋骨縫合早期癒合症の原因はまだ分かっていないそうです。
これに対し、症候群の頭蓋骨縫合早期癒合症(クルーゾン症候群やアペール症候群など)では遺伝性を認めるのもが多く、最近その原因遺伝子が明らかになってきたそうです。
頭蓋骨縫合早期癒合症の治療法
脳の発育障害が危惧される場合や、変形が目立つ場合には手術が必要となります。
頭蓋の拡大ができないことによる脳への圧迫を取り除くことと、変形した頭蓋の形を整えることが手術の目的です。
手術は通常、脳の発育を考慮し変形が広範囲に及ばない、生後1歳以下で行われます。
ただ、頭蓋骨縫合早期癒合症の種類により様々な手術法があります。
また、年齢によっても術式は変わるそうです。
通常、脳外科の手術のように頭皮を大きく切開し、変形している部分の頭蓋骨を切り、正常の頭蓋骨に近い形に組みなおす手術が行われています。
乳幼児の骨の固定には、できるだけ異物として残らない吸収糸や吸収性のプレートが用いられます。
最近では、骨延長器を用いた手術や、内視鏡下で骨切りを行いヘルメットで頭の形を矯正するなどの侵襲の少ない術式も開発されています。
治療により期待される効果
手術によって狭くなった頭蓋が拡大されるので、頭蓋内圧の正常化が得られ脳組織の発達が期待できます。
また変形した頭蓋の修正による美容的改善が得られることで、子供が社会生活を円滑に営む助けとなります。
症候群性の頭蓋骨縫合早期癒合症では顔面骨の手術により気道が拡大し呼吸機能が改善し、また眼球突出を含めた顔貌の著しい改善が得られます。
手術の合併症としては出血、感染、髄液瘻、髄膜炎などがあげられます。
形成外科、脳神経外科、麻酔科などがチームで治療に当たれる体制が必要です。
単純な頭蓋骨縫合早期癒合であれば、適切な時期に適切な手術が行われれば一度の手術で治療は完結することも期待できますが、症候群性の頭蓋骨縫合早期癒合症などでは複数回の手術が必要になることもまれではありません。
頭蓋顔面の形態は年齢により変化しますので、長期にわたる経過観察が必要です。
〇一般社団法人日本形成外科学会HPより引用
頭蓋骨縫合早期癒合症とヘルメット治療との関係
最後に、リモルディングヘルメット治療との関係について触れたいと思います。
ヘルメット治療を始める際には、一番最初に提携病院で診察を受けます。
この診察が、赤ちゃんの頭の歪みが病気が原因でないことを判別するためのものなのです。
頭蓋骨縫合早期癒合症では特徴的な頭の形あるいは特異な顔貌を示しますので、ほとんどの場合、診察だけで診断がつくそうです。
ただ、頭の歪みの原因が、 頭蓋骨縫合早期癒合症なのか、それとも子宮内や産道を通るときの圧迫あるいは向き癖によるものなのか、これはお医者さんにしか判断できません。
最初の診察では、レントゲン撮影で骨の形を確認します。
歪みの原因が頭蓋骨縫合早期癒合症であれば、ヘルメット治療を始めることができません。
なぜなら、既にくっついてしまっている骨をヘルメット治療だけで直すことができないからです。
ヘルメット治療は、あくまで病気以外の頭の歪みに対する治療法なのです。
頭蓋骨縫合早期癒合症は怖い病気(早めの診察を)
今回は、赤ちゃんの頭の歪みと深い関係のある頭蓋骨縫合早期癒合症について、調べたことをまとめてみました。
りっすんは幸いなことにこの病気ではありませんでしたが、向き癖による頭の歪みだと思い込んでいたのに、それが病気だったらと思うととても恐ろしいです。
この病気の出現確立は、100万人に対して数百人(つまり0.0〇%程度)というレポートがネット上にありましたので、決して数が多い病気ではありませんが、可能性は否定できません。
見た目では判断がつかないので、頭の歪みがひどければやはり早めに診察へ行くことを強くおすすめします。
頭蓋骨縫合早期癒合症かどうかを確認するだけであれば、ヘルメット治療の提携病院以外の整形外科でも診察は可能と思われますので、まずは最寄の病院で診てもらうのが良いかもしれません。
今回記事を書いていて、あらためて頭の歪みのおそろしさがわかりました><
見た目だけでなく、今後の人生に大きな影響を与える可能性がある大事なことなので、頭の歪みで悩まれている方におかれては、後回しにせずに早めの行動を心がけてください><
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