今回は、赤ちゃんの向き癖防止方法について、これまでの経験を踏まえて、効果的な向き癖の直し方をご紹介します(^^)/
体験談にまとめたように、私自身様々な向き癖対策グッズを購入し試してきましたが、結果的に効果のあったものはかなり限定されます。
実際、購入してから一週間と経たないうちに使うのを辞めたグッズも数多くあります。
あれこれ試して赤ちゃんに合う方法を見つけるのも良いですが、症状に合わせて効果的な対策をとれればベストですよね(*´ω`*)
この記事が赤ちゃんの頑固な向き癖にお悩みのママさんにとって参考になれば幸いです(^^♪
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目次
向き癖の原因を知る(向き癖はなぜ起こるの?)
向き癖対策に入る前に、まず赤ちゃんの向き癖の原因について知っておくべきだと思います。
赤ちゃんの向き癖には、大きく分けて二種類に大別できると考えています。
一つは、原因がわからない向き癖。
出生前にお腹の中でついた向き癖なのか、出生後についてしまったのか判断することは難しいです。
そしてもう一つは、骨の歪み等による向き癖です。
後者については、通常の向き癖対策ではどうにもならないことが多いです。
それぞれについて詳しくみていきます。
原因が特定できない向き癖
赤ちゃんの向き癖がいつから始まったのか明確に覚えている方は少ないのではないでしょうか。
産まれたばかりの時は、まだ首も座っていないので、自分で寝返りをうつことはなく仰向けのまま寝ていることが多いはずです。
通常、向き癖が気になり始めるのは、首が座りかける生後2~3ヵ月の頃かと思います。
私の場合も、りっすんが3ヵ月になった頃、ずっと右を向いて寝ていることに初めて気が付きました。
何故同じ方向ばかり向いて寝るのか、当時は分かりませんでしたが、考えられる原因としては以下のようなものが挙げられます。
原因その① 出生前についた向き癖
まず知っておきたいことが、まだお腹の中にいる時に、既に向き癖がついてしまっていた可能性があるということです。
胎児は子宮の形に体の向きを合わせて一番楽な姿勢をとって過ごします。
出産直前にもなると、首を左右どちらかに向けたまま子宮の壁にもたれかかるようにしてじっと安定していることもあります。
この期間は、お腹の中とはいえずっと一方向を向いている訳ですから、向き癖がついてしまってもおかしくないという話です。
原因その② 出生後についた向き癖
次に、産まれた後についてしまった向き癖についてです。
出生後に向き癖がついてしまう生理的な要因としては大きく2つあり、①赤ちゃんは明るい方や音が出る方を向きやすく、②ママが添い寝をしているとおっぱいのある方を向きやすいということです。
この生理的特性を踏まえると、例えばいつも同じ場所で寝かせたり(窓や照明からの光がいつも同じ方向から当たってしまう)、同じポジションで添い寝をしてしまったりすると、赤ちゃんは自然と一方向を向きやすくなってしまう可能性があります。
骨の歪み等による向き癖
向き癖の原因のうち、原因が特定できるケースとしては、以下の3つが考えられます。
原因その① 首の骨の歪み
出産時において、切迫早産で早くから胎児がママの骨盤内に下がってきてしまうと、頭が骨盤の入り口に入り込んだ無理な体勢となり、頭や首がママの骨盤や恥骨で圧迫され続けます。
切迫期間が長ければ長いほど、圧迫を受ける期間も長くなるので、この時に強い首の歪みが発生してしまうこともあるそうです。
原因その② 頭の骨の歪み
次に、頭の骨の歪みによる向き癖です。
頭の骨が斜めに歪む、いわゆる「斜頭(しゃとう)」の場合、頭が凹んでいる方向に向きやすくなります。
そうすると、凹んでいる箇所が常に枕に接してしまうため、さらにその箇所が凹んでしまうという悪循環に陥ってしまいます。
斜頭になる原因としては、これも出生前と後で考えられるパターンがいくつかありますが、そちらについては以下の記事で詳しく解説しています。
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原因その③ 筋性斜頸
病的な原因としては、「筋性斜頸(きんせいしゃけい)」という、首の付け根の筋肉が収縮してしまう先天性の病気があります。
この症状は、骨盤分娩、いわゆる逆子に多く、初産の子供、難産の場合にも多く見られます。
筋性斜頸になると、一方向に頭を傾けてしまい、向き癖に似た症状になる場合があります。
参考:日本整形外科学会HP
向き癖の原因に合わせた防止対策をとる
上述した原因別の向き癖のうち、自力での向き癖対策で効果が期待できるものは、「骨の歪み等による向き癖以外」の場合となります。
骨が歪んでいる場合については、無理に直そうとすると、かえって首を痛めることになるため、自力での対策はあきらめて早めにお医者さんに相談するべきです。
まずは一ヵ月検診や三ヵ月検診で相談してみるといいでしょう。
それでは、自力での向き癖対策で効果が期待できる、骨の歪み等以外の原因による向き癖について、それぞれ対策をご紹介します。
向き癖防止対策その① 向き癖の反対方向に興味をもたせる
私が一番有効かつお金のかからない方法だと考えている対策が、「向き癖の反対方向に興味をもたせる」というものです。
具体的には、向き癖と反対方向に音の鳴るおもちゃを置いたり、添い寝をする時は必ず向き癖とは反対方向で寝たりすることです。
向き癖とは反対のほうに楽しいことがたくさんあるような環境づくりを心がけるのです。
また、向きぐせ方向には逆に壁しかないようにすると、赤ちゃんからはそっちには興味がなくなります。
また、布団に寝ている時以外でも、日頃から向き癖の反対方向から話しかけることも効果的です。
こうすると、上述した赤ちゃんの生理的特性を利用することで、徐々に向き癖を改善していくことができます^^
向き癖防止対策その② 体ごと向きを変える(バスタオルよりも便利なグッズあり)
向きぐせを直すために、頭だけをまっすぐな方向に戻して寝かせようとしても、赤ちゃんはいやがって泣くか、意地でも向きたくないほうは向かない、のどちらかの反応を示すケースが多いと思います。
ドーナツ枕などで頭だけを逆に向かせるのではなく、背中にクッションをあてて体全体を向きぐせと反対方向の横向けにすることが効果的です。
バスタオルや毛布などで体の向きを変えている方も多いのですが、専用のグッズがありますので、そちらを使えばさらに効果があります。
りっすんも使っていましたが、「天使のねむり」や「青葉の向き癖防止クッション」がおすすめです^^
特に青葉の向き癖防止クッションは安いし使いやすくておすすめです(^^)/
また、頭の向きを変えるという観点で、向き癖対策といえばドーナツ枕というイメージがありますが、うちの子はすぐに枕から転げ落ちてました( ;∀;)
また、ドーナツ枕は使い方を誤るとあまり効果が期待できません。
ドーナツ枕の使い方について解説した記事もありますので、気になる方はそちらもご覧ください^^
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向き癖防止対策その③ 腹ばい作戦
生後3週間頃からは、起きているときでマットレスなど固めの布団であれば、腹ばいにもチャレンジさせてみましょう。
腹ばいや横に向かせたりなど、色々な方向に身体のポジションを変えている赤ちゃんは、向き癖が少ないようです。
腹ばいをする時には、固めのマットレスのような布団で、赤ちゃんが起きている時、必ず大人が近くで見守っている状況下でしましょう。
頭の骨が歪んでいる場合の対策
骨の歪みが原因の場合は自力での対策は困難と書きましたが、頭の歪みに関しては、向き癖対策とは異なるものの、実は対策をとることができます。
頭の歪みが軽度な場合
頭の歪みが比較的軽い場合は、上述の向き癖対策を施すことをおすすめします。
少しの歪みであれば、正しい向き癖対策を施しつつ、かつ首が座って自分で寝返りをうつようになれば、それ以上の歪みを防ぐことができます。
頭の歪みが重度な場合
問題は頭の歪みが重度である場合です。
何を基準として重度と判断するのか、その物差しがあるわけではないですが、第三者からみて「一目見てすぐに頭が歪んでいる子」とわかる場合は重度と言って良いと思います。
歪みがひどくなると、通常の向き癖対策ではあまり効果が期待できません。
また、月齢と歪み度合いにもよりますが、頭の歪みが自然に治らないこともあります。
この場合の解決策としては、「ヘルメット治療」をおすすめします。
ヘルメット治療とは、生後3ヵ月~18ヵ月の間に、約半年間かけてヘルメットを被り続け、赤ちゃんの頭の成長を利用して頭の形を整えていく治療法です。
頭の歪みが重度かどうかも、初回の診察時に計測してくれます。
うちの息子は生後5ヵ月目にヘルメット治療を開始し、見事に頭の歪みがとれました(^^♪
斜頭レベルが最悪(レベル1~5のうちレベル5)でしたが、治療卒業時にはレベル1(正常)となりました^^
ヘルメット治療については、このブログでも色々な視点から詳しく解説しています。
ヘルメット治療の費用や効果、始め方などについて総まとめにした記事もありますので是非ご覧ください(^^)/
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効果的な向き癖防止対策(まとめ)
向き癖の原因に応じた対処法を簡潔にまとめてみましたが、参考になりましたでしょうか^^
このブログを立ち上げてから、ネットやSNSでかなり情報収集をしているつもりですが、私の知らない向き癖対策もきっとあると思います。
身も蓋もない話ですが、結局は「自分の赤ちゃんに合った対策を見つけるしかない」のかもしれません。
ただし、上述のとおり、通常の対策ではどうにもならないケースもあるため、その点には注意が必要です。
ポイントとしては、「向き癖の原因が骨の異常や病気でないことを最初に確認しておくこと」です。
定期検診の際にお医者さんに相談する他、病院にもよりますが、小児科や整形外科の先生にも診てもらえますので、頑固な向き癖である場合は一度診察をしてもらうことをおすすめします。
今後も向き癖対策については、グッズ紹介も含めて最新情報をアップしていこうと思いますので、引き続きブログをチェックしていただけると嬉しいです(^^♪
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