
このブログでは、これまで様々なヘルメット治療体験談を書いてきました。
治療を始める前に色々と悩んだこと、治療の成果が出なかった時期があったことなど、振り返ればたくさんの思い出があります。
約半年間のヘルメット治療を体験してわかったことを、ヘルメット治療をするかどうか悩まれている方や、これからヘルメット治療をする人に伝えたいことを、それぞれまとめようと思います^^
今治療を検討されている方は、この記事をご覧いただければ治療に向けた心構えができるはずです(≧▽≦)

半年間長かったね~、りっすん、よくがんばったね^^
ヘルメット装着が日常化してたから長くは感じなかったかな!
むしろヘルメットつけてないと落ち着かなくなっちゃったw

目次
ヘルメット治療を始めるまでにすること
全体の流れと手続き
まず最初に、ヘルメット治療をはじめるまでの準備として、全体の流れと手続きについて紹介します。
スターバンドの場合のヘルメット治療開始までの大まかな流れは以下のとおりです。
- 「あたまのゆがみ度測定コース」へ参加
- 提携医療機関を受診
- ヘルメット治療本申し込み(ヘルメットを注文)
ヘルメットを注文したら、約2~3週間後にヘルメットが届きますので、それをフォローアップ施設で受け取ってから治療がスタートします。
ヘルメット治療のざっくりとした全体スケジュールは以下の図のとおりです。

それぞれの手続きについては、以下の記事で詳しくまとめていますので、そちらもご覧いただければと思います^^
ヘルメット治療への心構え
次に、ヘルメット治療に向けた心の準備について書きたいと思います。
まずぶち当たる壁として、高すぎる治療費に二の足を踏むこととなります><
スターバンドでは、約40万円の治療費が最初にかかります。
加えて、毎月のフォローアップのための交通費などを合わせると、合計で50万円ほどかかります。
出産費用で痛んだお財布には大変厳しい金額です( ;∀;)
「頭の形を綺麗にするだけにそんなにお金かけるの?」という周りからの反対を受けることもあるかと思います。
この点については、お財布事情との関係もありますが、周りを説得するためにも、まずは頭の形の検査をしてみることをおすすめします。
私も、最初は家族に反対されていましたが、検査結果が最悪だったことを説明したところ、治療に納得してくれた経緯があります。
金銭面もそうなのですが、ヘルメット治療は一人でやり遂げることが難しいため、家族の理解と協力は必須です。
色々と思い悩んだことについて詳細に記事にまとめていますので、そちらもご覧いただければと思います。
また、ヘルメット治療が失敗に終わるケースも想定しておく必要があります。
代表的な失敗パターンとしては、「治療開始時期が遅すぎる」ことや「着用時間が短すぎる」ことが挙げられます。
前者については、赤ちゃんの頭の成長速度には個人差があるため、治療が終わってみないと何とも言えない側面がありますが、後者については、治療中の行いにかかっています。
正しい治療法をとればかなりの高確率で治療の効果が期待できるヘルメット治療ですが、あらかじめこれらのような失敗のリスクを認識しておくことが重要です。
加えて、多くの方が気にされている治療の副作用や後遺症についても、可能性として知っておくと安心です。
基本的に、ヘルメット治療に副作用や後遺症は無いのですが、強いてあげるならば、摩擦による肌の炎症や、ヘルメットの重みによる首への負担でしょう。
治療が失敗に終わるケースや、副作用・後遺症について別の記事にまとめていますので、そちらもご参考になさって下さい。
ヘルメット治療開始後にすること
次に、ヘルメット治療開始後にすることについて説明します。
ヘルメットの着用時間は一日23時間が推奨されています。
しかし、いきなり23時間付けると赤ちゃんへの負担が大きいため、1週間ほどかけてゆっくりと慣らしていきます。
初日は1時間だけ装着、2日目は2時間、3日目は4時間・・・という感じに、一日ずつ着用時間を延ばしていきます。
最初はヘルメットの取外しに慣れていないため、一回一回神経を使いました((+_+))
途中で肌荒れなどの症状が出たら、装着は一旦ストップし、フォローアップ施設と相談しながら様子をみていくこととなります。
ヘルメットが順応するまでの日記を書いていますので、よろしければご覧ください^^
ヘルメット治療中にすること(苦労した点まとめ)
①月に一度の通院

スターバンドでのヘルメット治療では、経過観測のために月に一度フォローアップ施設へ赤ちゃんを連れていく必要があります。
他の記事でも書きましたが、フォローアップ施設の数はまだまだ少ないため、最寄の施設までの距離が相当ある場合も多いと思います。
りっすんは新幹線で1時間以上かけて毎月通っていましたが、0歳の赤ちゃんを連れて移動するのは本当に大変でした。
しかも、りっすんが通っていた施設は、毎回フォローアップ日を指定されるため、行きたい日に行けるわけではありませんでした。
他の施設では、もっと融通が利くみたいなので、この点は地域によると思われます。
②ヘルメットのお手入れ

治療に使うヘルメットは、何十万円もする世界でたった一つのオーダーメイド製品です。
治療が終わるまで大切にお手入れをしないといけません。
お風呂以外ずっと装着しているので、夏場でなくとも当然汗をかきます。
その汗がヘルメットの内側のスポンジに染み込み、お手入れを怠るとすぐに黄ばんでしまいます。
また、汗のにおいも気になってきます。(個人的には好きなにおいでしたが。笑)
お手入れといっても、することはただ一つ!
ヘルメットの内側をアルコール度数の高いウェットティッシュで綺麗に拭いてあげることです。
最初はアルコール度数の低い普通のウェットティッシュで拭いていましたが、2回目のフォローアップへ行った時に、ヘルメットの内側が汚れていると先生から叱られてしまいました;;
叱られた後は、アルコール度数75%以上のウェットティッシュを買うために薬局を探して回り、(なかなか売ってないです><)まとめ買いするようにしていました。

お手入れの頻度としては、毎日、最低2回、ヘルメットを外してあげて、拭いて、ドライヤーで乾かして、また装着して、を繰り返していました。
お風呂に入る時は必ず外すので、そこで1回と、朝起きた時に汗をかいていることが多いので、そこで1回の計2回です。
夏場は一日10回くらいお手入れをしていました。
慣れれば大したことないですが、ヘルメットが汚れないようにご飯を食べさせたりするのも大変でした((+_+))
③夏場のヘルメット装着
ヘルメット治療が辛い季節は、なんといっても夏です。
「夏場にもずっとヘルメットつけるの??」と気になっている方も多いと思います。
ええ、ずっとつけていましたよ(/ω\)
ご想像のとおり、半端なく汗をかきます。
汗の処理も大変ですが、それ以上に赤ちゃんがかわいそうになります。
しかし、ヘルメットをつける時間が短くなればなるほど、効果は薄れていくため、心を鬼にしてつけさせていました。
そのかわり、部屋ではクーラーを常に稼働させ、快適な室温に保つようにしていましたし、お出かけする時も、なるべく涼しいところを選んで行くようにしていました。
思い返せば、りっすんを連れて野外に1時間以上いたことは無かったように思います。
夜の涼しいナイトサファリすらあきらめましたから(ノД`)・゜・。
どうしても野外に出ないといけない時は、外しても良いと思います。
というか外さないと熱中症になってしまいます><
当たり前に聞こえますが、「夏場はなるべく涼しい環境で過ごすこと」に尽きるかと思います^^
夏場のヘルメット治療についての体験談をまとめた記事も書いていますのでそちらもご紹介しますね(^^)/
④人目が気になる

これも慣れればどうってこと無いのですが、最初のうちは人目がかなり気になりました。
だって、すれ違う人が全員二度見するんですもん( ;∀;)笑
そんなに珍しいかな??と思いつつ、ヘルメット治療を知らなければ自分も二度見するだろうなと考えていました。
コミュ力高めの主婦やおばちゃんからは、「かわいいですね~」のあと、必ず「これ何ですか~??」と聞いてきましたが、上述のとおり、「安全のためですぅ」と返すのが基本パターンでした。
なぜそうしていたかというと、始めの頃に、おばちゃんに「頭の形を直すためのものです」と説明したら、
「えぇ~!? 今時はそんなのがあるんだねぇ~!! でも、窮屈でかわいそうじゃない??」
という反応をされ、「あぁ、頭の形に悩んだ人じゃないと、そう目に映るのか」と思い知ったからです。
実際、安全面には大きく寄与してるわけですし、この説明には何の違和感も無いのですが、大多数の人からは「なんでこの暑いのにヘルメットつけてるんだろ??かわいそう」と思われているのでしょう。
すれ違う人のほとんどから、そんな目で見られているのだと思うと、外に出るのが嫌になりますよね。
これはヘルメット治療をする全国のママ共通のストレスだと思います。
これは、日本ではまだヘルメット治療の認知度が低いことに起因する問題だと考えています。
ヘルメット治療がもっと一般的になり、当たり前の風景になれば、周りの人も何とも思わなくなるでしょう。
ですので、このブログを通して一人でも多くヘルメット治療にことを知ってもらい、人目を気にすることなく治療に専念できる環境が整えば良いなと心から思います><
ヘルメット治療の効果
①頭の形の矯正効果
まず、なんといっても頭の形の矯正効果がありました!!
治療を始める前と後で見比べた写真がこちらです↓

私自身、治療中は毎日見ているため大きな変化に気が付きませんでしたが、終わってみると、治療開始前と比べて随分まんまるな頭になっていて感動しました(;ω;)
斜頭レベルはレベル5(最悪)からレベル1(正常)にまで改善しました(≧▽≦)
向き癖対策をあれこれ試しても効果がなく、既にだいぶ歪んでしまっていたので、ヘルメット治療以外に直す術はなかったと思います。
治療に踏み切るまでに様々な葛藤がありましたが、やって良かったなと今は大満足しています^^
別の記事で、どのくらい頭の形が改善したのかについて、その効果を詳細にまとめていますのでご紹介します^^
また、AHSjapanさんのHPにヘルメット治療の効果について事例がのっていますので、そちらも見ていただければと思います^^
②転倒時の防御効果

そして、ヘルメット治療の副次的効果として最も大きかったのは、「安全面」でした。
つかまり立ちを覚えだした頃、机や椅子につかまった後に何度もひっくり返り、ヒヤリとするシーンが数多くありましたが、いつもヘルメットが助けてくれました。
お風呂に入っている時以外、基本的にずっと装着しているので、部屋で遊んでいる時も、外にお出かけに行く時も、万が一のことがあった時にヘルメットが守ってくれるという安心感がありました。
ヘルメット治療をしていなければ、転倒防止用のスポンジヘルメットやクッションを買っていたと思いますが、リモルディングヘルメットのように四六時中装着することは無かったはずなので、安全面ではこの上ない装備と言って良いのではないでしょうか。
実際外出時には、おばちゃんによく「何でヘルメットつけてるの?」と聞かれましたが、たいていは「安全のためです」とやり過ごしていました(笑)
ただ、守ってくれていた反面、りっすんは頭をぶつけても痛くないものと錯覚している節があり、その点はこれから「痛み」を覚えていかないとどうしようもないなと思っています。
③保湿効果

これも予想外の副次的効果だったのですが、ヘルメット治療を始めてから、頭部の肌荒れがましになりました。
これは、ヘルメットを被ることにより頭部が保湿され、クリームを塗らなくても乾燥しないことによるものです。
アトピー体質のりっすんにはなんとも嬉しい作用でした^^w
後で知ったのですが、スターバンドのHPにも同じことが書かれていました
ヘルメットが肌に合わずに炎症を引き起こしてしまうケースもあるのですが、反対にこのような効果があることは知っておいて損はないと思います^^
④ファッションとしての可愛さ
これは個人的な感想ですが、りっすんが付けている水色のヘルメット、かなり可愛いと思っています^^
今ではヘルメットを付けていない時の姿に違和感を覚えるようになってしまい(おいおい)、ヘルメットLoveなママとなってしまいました。
スターバンドでは約55種類のデザインから選ぶことができるので、ファッションとしても楽しめると思います^^
最近では、自分でヘルメットをデコレーションするのも流行っているみたいですねw
(自分にその技術とセンスがあればなぁ。。)
最初にヘルメットのカタログがもらえるので、赤ちゃんに装着した場面をイメージしながら、是非赤ちゃんに似合うものを選んであげましょう( *´艸`)
赤ちゃんのヘルメット治療に悩まれている方へ(まとめ)

いかがでしたでしょうか^^
ヘルメット治療を経験した者として、思いつく限りのことをまとめてみました。
最後に、ヘルメット治療を卒業した身として、これから治療を始められる方、もしくは検討中の方々に向けて、僭越ながら二つだけアドバイスをさせていただきます(*^^*)
一つ目は、治療を検討中の方に向けてのアドバイスです。
おそらく、このブログをご覧になられている方々の大半は、ヘルメット治療について調べ始められたばかりの方ではないでしょうか。
「ヘルメット治療とは何か」という基礎知識を得て、これから治療をするかどうか考えられる方が多いと思います。
治療を始めるためには、これまで一人で調べていたものを、これから周りの皆へ説明し、納得してもらう必要があります。
親や旦那に反対される事もあるかと思います。
でも、できる限り自分の気持ちを優先させてください。
後悔先に立たずという諺がありますが、ヘルメット治療はまさに当てはまります。
期を逃すと、一生治療をしてあげることができません。
ヘルメット治療のことを知ったのが遅すぎた、と嘆く親もたくさん見てきました。
「頭の形を良くしてあげたい」という親は多いですが、「ヘルメット治療をしてまで良くしてあげたいとは思わない」という親もまた多いはずです。
ヘルメット治療について調べられているということは、赤ちゃんへの愛情がそれほど大きいのだと思います^^
治療に迷われた際は、自分に嘘はつかず、気持ちに素直になってあげてください(^^)/
二つ目は、治療にあたっての心構えについてです。
別の記事にも書きましたが、ヘルメット治療は思ったより手がかかります。
パートナーや家族の理解と協力が無いと、相当の負担がかかります。
ヘルメット治療は、医者に頭の形を治してもらうのではなく、「自分で治す」のです。
この点を勘違いして始めてしまうと、途中で投げ出すことになりかねませんので、ヘルメット治療の行程をよく確認してから治療に臨むようにしましょう。
私自身、治療をするにあたっては散々悩みましたし、周りからの反対も受けました。
同じ境遇の方を探しても、なかなかネット上には見当たらず孤独な心境でしたが、今は違います。
このブログを通じて、同じ悩みを抱えるたくさんの方と出会うことができました^^
「一人でも多くの人にヘルメット治療のことを知って欲しい」
ブログを立ち上げたきっかけは、そういった想いからでした。
皆さまが、ヘルメット治療について悔いのない決断をするために、このブログが少しでもお役に立てれば何よりの幸せです(^^)/
最後に、このブログの集大成ともいえる、ヘルメット治療についての基本情報を総まとめにした記事を書きあげましたので、そちらも是非ご覧ください(^^)/
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